高校に入って2年目の秋。枯れ葉の舞う季節、私は忙しく働いていた。

眉間をもんで、腕を天井に挙げ延ばす。疲れた目と肩には気持ち良い。
無意識的に溜め息をついていると、甘い香りがして目を開けると目の前に少年がいた。
「少年」という形容を躊躇するくらいの大人っぽい雰囲気と顔立ちも、
今は私と同じように疲労を隠してはいなかった。

「茶。もうすぐ下校時刻だから飲みながら帰り支度をしろよ。」
疲れているようだが、相手を気遣うように笑みを向けてくる。
「うん。ありがとう。」
私は机に置かれたティーカップに手を伸ばした。

触った瞬間、温かい温度が私の疲れた手に感じた。
口に入れると私の好みである砂糖一杯の甘さがあり、しかもミルクティーだった。
さすがに半年も行動を共にしていればお互いのお茶の好みもわかる。
ちなみに彼の好みは缶コーヒー。しかもブラック。
けれどここでは紅茶を飲むのはコーヒーの飲めないためではないかと密かに自惚れている。
きっと今立ちながら飲んでいる紅茶は砂糖なしのストレートだ。

これ以上考えていると顔に出そうなので、私は紅茶を飲み干して立ち上がった。
書類を集め、机の脇に置いた鞄を持ち上げて帰り支度を始める。



「風強いー。」
校舎を出ると容赦なく冷たい風が全身に纏わりつく。
室内は暖房が効いていたのもあって、とても寒く感じる。
「あー、もう真っ暗だな。」
彼はわざと息を吐いて白く濁ることを確認していた。

「・・・・疲れたね。」
「疲れたなー。」
お互い苦笑し合いながら歩く。
校門をくぐり、人気のない駅までの道を歩く。

「まぁこのペースならたぶん大丈夫だろうけど。」
「なんか去年もこれをやっていた柳をとても尊敬するよ。」
「そりゃどうも。」



私は高二になったばかりのとき、副会長に推薦されてしまった。
謙遜でもなんでもなく私は生徒会、しかも副会長に推薦されるほど人望もなければ人気もなかった。
平凡でどちらかといえば地味な私が何故推薦されるのか?
同学年の人だってそう思ったのに違いない。
その謎はあっけなくわかった。
すでに今年度会長に決まっていた、今私の隣にいる男―――柳俊介が原因である。

柳とは去年の文化祭のときに知り合った。
その後も廊下で会うと少し世間話をする仲で、友達といってもいいか迷うほどの仲だった。
そもそも柳は前代未聞の一年で生徒会長になった男なのだ。
気さくで人気者の彼だが、一年だといってなめられないような立派な仕事ぶりをしていた。
事実、退屈な生徒会の行事が面白くなった。それも彼の力だろう。
そんな有名人なため、「友人」と呼んでいいかわからないでいた。

しかしそんな柳は私を副会長に推薦したのだ。
去年の生徒会の良さに生徒も柳にとても好感を持っていた。
その柳の推薦ならば、人選に間違いがあるはずがないという素晴らしい信頼のために私は見事に当選してしまったのだ。
そして現在一番盛り上がる年間行事である文化祭の準備と疲労と戦っている。



「小川が頑張ってくれているし、二度目だから去年よりはマシな気がするけどね。」
こうして一緒に駅まで帰るのも、いつも生徒会室に残って仕事をしているからだ。
肩を並べて歩くのも、もう習慣になってきている。
「ふーん。まぁ大変で疲れるけど、やるっきゃないしね。あと一週間だし!頑張るぞー。」
私は空に腕を伸ばし、宣言する。横で柳の笑い声が微かに聞こえた。
「笑うなら堂々と笑いなさいよ。」
腕を戻し、軽く睨みつけてやると、柳はわざとらしく口に手を持っていって笑い声を殺している。

「うわー、嫌な奴ー。」
「今頃気がついたんだ?」
今度は口を開けて笑っていた。薄暗いのため柳の細かな表情が見えないのが惜しい。
生徒会に入って、以前とは違って軽口を言い合ったりするようになった。
遠慮がなくなり、飾らない自分を見せられることを私は密かに喜んでいた。

他愛もない会話の合間で、私は道の途中にある自販機を見て良い事を思いついた。
急に走り出した私を柳がやる気なさそうな声をかけてくる。
「おーい、どうしたー?トイレに行きたくなった?」
「そんなわけあるか!」
素早く重たい鞄から財布を出し、小銭を自販機に入れる。
チャリーンという気持ち良い金属音が静かな道に響いた気がした。

迷うことなくボタンを押し、鈍い音がして缶が出てくる。
やっと私のところまできた柳は不思議そうに私を見ていた。
「お前さっき紅茶飲んだばっかなのにまた飲むつもり?」
「私じゃなくて、あんたによ。」
いつも柳が好んでいるブラックコーヒーを柳の前に突き出した。
柳は目を丸くして私を見た。
そんな反応をされたので、言ったことを後悔し始めた。
急に恥ずかしくなっているが、顔に出すなんて無様なことは出来なった。

「珍しいこともあるもんだ。」
驚いた顔はすぐに腹黒い笑みになった。
私は昔、柳を気さくで明るくて純粋な奴だと思っていたが、
今は何を考えてるか分からない不思議な男だと思う。
「うるさいっ!」
照れているのを隠したくて、私は歩き出した。

風が顔に思いっきり当たっているが、知ったことじゃない。
けらけらと笑う柳の声が後ろから聞こえた。缶コーヒーなんて奢るんじゃなかった。
いつも生徒会室で私が疲れているとき、「休憩しよっか」と、
私好みの紅茶を入れてくる柳へのささやかなお礼のつもりだったのに。
八割の後悔と二割の照れや恥ずかしさが私の中を渦巻く。

すると風を浴び続けていた体が本能的にぶるっと身震いして、くしゃみをしてしまった。
今は10月なため冬はまだ先だとコートも着ずにブレザーのみで乗り切っていたが、今晩は冷えこんでいる。
鼻をすすり、手をこすり合わせていると後ろから弱い風が吹いた。

「これ、つけてろ。」
雑な動きで首にマフラーがかけられる。
「え、いいよ。柳も寒いでしょ。」
「俺はこれがあるからヘーキ。」
柳は少年のような楽しそうな顔で先ほど渡した缶コーヒーを持ち上げた。

「・・・・じゃあ、お言葉に甘えて。」
私はマフラーを首に巻く。わずかに柳のぬくもりが残っていて、顔が熱くなった。
少し俯いて歩く。街灯の傍を通りたくないと考えながら、私達はまたくだらない話を始めた。















書類を忘れてしまったので教室に取りに行くと、たまたまクラスメイトの中野くんが教室にいた。
少し世間話をしていると、少し低い声で中野くんは言った。
「その・・・・・後夜祭、予定あるか?」
「さぁ?どうだろう。」
後夜祭の頃は疲れ果てて生徒会室に篭っているかもしれない。

「もし、予定がなかったら・・・踊らないか?」

私は驚きのあまり声を出してしまいそうだったが、なんとか抑えた。
放課後の誰もいない教室。告白するのは恥ずかしそうな顔をする男の子。
告白を受けるのはマヌケな顔をした、私。
こんな馬鹿みたいなシチュエーションがあってたまるかと思うが、現実らしい。

返答に困っていると、中野くんが口を開いた。
「へ、返事は今すぐじゃなくていい。・・・・もしOKだったら後夜祭のとき、校庭の水飲み場に来てくれ。」
早口でそう言うと、教室から走って出て行ってしまった。
遠ざかる足音が聞こえなくなるころ、やっと思考が起動していた。



何故彼が私を好きなのかは永遠の謎になると思うが、「踊らないか」という意味はわかった。
うちの学校は文化祭が五時半に終わり、それから在校生徒だけで七時まで後夜祭を行う。
実をいうと生徒会はその後夜祭の準備が一番大変なのだ。

その後夜祭で数年前から校庭でダンスをするのが恒例になっている。
ダンスといってもフォークダンスのような簡単なものばかりだ。
もちろんカップルで踊るのだが、文化祭を目前にするとバレンタインのように告白する者が多くなる。
大抵男子が、「後夜祭で一緒に踊ってくれないか」という告白が多い。
見事思いが通じ合った男女はとても幸せそうに手を取って踊る。
・・・そして失恋した者は校庭にいるのが嫌で、
教室で失恋した者同士お菓子を食べる、というのも定番になっている。

つまり中野くんはもしもちょっとでも気があるなら一緒に踊ってくれないかと言いたいのだ。
・・・・つまり、私は告白されてしまったのだ。




「遅かったな。」
生徒会室に入ると、机の上でなにやら忙しそうに手を動かしている柳が顔をあげた。
「・・・・う、うん。ちょうどクラスメイトと会ったから喋っちゃって。」
文化祭まであと五日。忙しい時だ。
明後日になれば授業もなくなり生徒達の文化祭の準備も本格的になるので、騒がしくなるだろう。

「・・・・・なんかあったのか?」
「えっ?」
私はドキッとしてしまった。まさか柳が告白の場を見ていたわけがない。
柳が鋭いのか、私が顔に出すぎなのか・・・たぶん両者ともだろう。

「なんでもないけど・・・。」
私がもごもごと口を動かせると、柳が嘆息した。
「・・・・紅茶でもいれるか。」
追求する気はないらしい。生徒会室に備え付けてあるキッチンへ姿を消してしまった。


正直な話、私は中野くんをどうとも思っていない。クラスメイト程度だ。
これから好きになる可能性がないわけではないが、もう断ると心に決めていた。
なぜなら、私は柳が好きだから。

甘い匂いが鼻腔をくすぐり始める。
私に紅茶を入れるようになって、どんどん柳の紅茶が美味しくなっている。
それは柳の腕があがったということもあるが、好きな人に入れてもらうからだろう。
いつから好きになったかと言われればよくわからないが、
去年の保健室での出来事が強烈すぎて、今も簡単に思い出せる。
気になりだしたのは、その時から。

そして生徒会に入ってどんどん好きになった。
さりげない優しさも、意地悪な行動も、ちょっとした仕草も、ガキみたいな笑顔も。
たぶん、きっと、全部好きだ。



「ほれ。」
「あ、ありがとう。」
私は椅子に座って、ミルクティーを味わう。今日も美味しい。

ファーストキスを奪われ、副会長までされて、
このごろでは一緒に帰ることが習慣になっているから嫌われてはいないと思う。
保健室でのことはお互い話していないし、何故推薦したかと聞いてもはぐらかされてしまう。
結局あの男は何を考えているかさっぱりなのだ。


望みがないわけではない。でも自信はあまりない。


柳は「台風の目」のようだ。
彼によって周りは感化され、生徒会だって学校だってとても楽しいものに変わった。
一年のときに比べて人気は増したし、誰にでも分け隔てないのは変わっていない。
告白だっていっぱいされていることも知っている。
後夜祭だって他の女の子と踊るかもしれない。
軽口を言い合ったり、紅茶を入れてもらうのも、特別ではない。
彼はいつも中心にいて、私はその周りにいる一人でしかない。


だから、自信なんてないのだ。私は大勢の中の一人でしかない可能性が高いから。















「はぁ・・・。」
現在の時間は五時五十分。六時から後夜祭がスタートされる。
校内は静まりかえり、逆に校庭が騒がしかった。
そして私は生徒会室にいた。

生徒会室は二階にあり、校庭がよく見える。
誰もいないこの部屋で私はぼんやりと窓の外を眺めていた。
もちろん水飲み場に行く気はなかった。そして校庭に行く気もなかった。
ダンスなんてどうでもいいから後夜祭のとき、柳と一緒にいたかったが、
当の本人は文化祭の終盤になって行方不明なのだ。

どこにいるかわからないなら仕方がない。
もしかしたら今女の子と一緒に校庭にいるかもしれないと思ってこうして校庭を見ているが、見当たらない。
しかも人がいっぱいいるため、見つけるのも難しいだろう。
ダンスの始まりを待っているカップルたちは楽しそうで、無性に羨ましくなった。
だから、口から出るのは溜め息ばかり。


「あ、」
ふと校庭にいる一組のカップルが目についた。
窓にはりつき、よくカップルを見る。やっぱり見間違いではないらしい。
好きだったあの人と、その彼女だ。
さすがに表情までは見えないが、きっと笑っているに違いない。

結局私はあの人に告白しなかった。
私が好きだった時点でもう彼女はいたし、勝ち目なんてなかった。
そして、あの人と彼女と私は友人なのだ。
すごく親しい、というわけではないが廊下で会えば世間話をするくらいだ。
二人のことは好きだ。だから告白なんて出来るわけなく、
あの人を好きという気持ちを誰にも話したことはなかった。

それでも思い続けている気持ちがぱたっと止んだのは柳に出会ってからだった。
不謹慎だと思うが私はあの人のことを友人以上と思わなくなってしまった。
そして今はとても穏やかな気持ちで二人を見ることが出来る。それは嬉しい事だった。
今ごろ柳はどうしているのだろう・・・。


生徒会室が開いた音と共に聞こえた声。

「やっぱここにいたか。」
それは一番聞きたい声だった。
「・・・柳、どうしたの?」
窓から離れ、少し息を切らせている柳を見た。走ってきたのだろうか?

「とにかく、ちょっと来い。」
柳はそう言うとすぐに部屋を出て行ってしまったので、私は慌てて小走りになって追いかけた。
外が暗いため廊下の蛍光灯が妙に明るく感じる。
こげ茶の髪に、広い背中が見えて私は横に並ぶ。

「どうしたの、急に。」
「まぁ・・・な。」
言葉を濁す柳を怪訝な目みたが、反応が返ってこないので何も言えない。
階段まで行くと、柳は下ではなく上へあがっていった。

「え、校庭に行かないの?」
校庭に連れて行くつもりなのだと予想していたが、違うらしい。
私の問いにも答えず、柳は無言で階段を上っている。
明らかに変だ。こんな口数の少ない柳を見たことがない。

柳は屋上まで行くと、鍵を取り出して屋上への扉を開けた。
「え、なんであんた鍵持ってるの・・?」
屋上の鍵は簡単に借りれるものではない。驚いている間に柳は屋上へ行ってしまった。
「・・・もう、なんなのよ・・・」
わけがわからない。午前中一緒にいたときは変じゃなかった。
しかし文句も聞いてもらえそうにないので、私は仕方なく屋上へのドアノブを握った。

屋上へ出ると、校庭からのダンスの音楽が聞こえた。
いつの間にか六時を過ぎていたらしい。
フェンスの傍にいる柳を見つけ、駆け寄る。

「わぁ・・・」
思わず声が漏れてしまった。
フェンスから覗いた校庭は予想外にも綺麗だった。
ライトアップされた校庭に円を描くように踊るカップル。ゆったりとした音楽。

「結構綺麗だな。」
「うん。」
私はじっと校庭を見た。踊るカップルは幸せそうに見える。
けど今度は羨ましいとは思わなかった。
だって今私の隣には柳がいるから。

ふと右手にぬくもりを感じた。驚いて見上げると、柳が微笑みながら私を見ていた。
その笑みは薄暗くて、いまいちわかりにくかったけど、とても優しかった。
見たことがないその笑みに私の鼓動は速くなり、どうしていいかわからなかった。

「踊る?」
心臓が止まるかと思った。
いつもの口調だが、なんだか優しく感じるのはあの笑みのせいだろうか。

私は右手が熱くなるのを感じながら、私は喉がからからになって柳を見つめることしか出来なかった。
「・・・嫌?」
少し悲しそうに目が細められた。
私は慌てて口を開く。
「え、いや、そうじゃなくて・・・」
左手を振り、なんとか否定する。

そして、真っ白になりかけている脳を根気で機能させ、言葉を発する。
「あの、私ダンスなんて踊れないし・・・そ、それより・・・」
「それより?」
柳は優しく私を見守っていた。

「そ、それより・・・こ、うしてる方がいい。」
言った後どっと背中に汗をふきだす感覚がした。
「そう。」
柳は私から視線を外し、校庭を見ていた。

本当に今の柳は、変だ。
だってこんな柳見たことがない。
私の知っている柳はこんなにも優しい笑みを浮かべる奴じゃなかった。
口数が少ない柳なんて、知らない。
もしかして都合のいい夢を見てたりして。

けれど右手から伝わる体温は夢とは思えないほど鮮明で。
時折吹き付ける風は冷たいけれど、それが気にならないほど私の体は熱くて。
緊張しすぎて身動きひとつできない。

「ぷっ」
そう吹きだすような声が聞こえて見上げると、柳が肩を震わせていた。
笑っているのだ。
「な、何笑ってるのよ?!」
私が言うと、柳はいつもの楽しそうな顔をして私を見た。

「お前、緊張しすぎ。」
「こ、こんなことになってたら緊張するさ!」
精一杯の強がりで言い返したが、顔が紅潮しているから迫力は全くないと思う。
「そんなに硬くなると俺傷つくよ?」
「・・・・傷ついてしまえ。」
柳はけらけらと笑った。なんだかいつもの柳に戻ったみたいで、肩の力が抜けた。

「今日の柳、変。」
「失礼な発言だな。」
言葉とは裏腹に柳は笑っていた。
「だって・・・なんでこうなるの。それに、なんか顔が違った。」
私は少し繋いでいる手を揺らした。柳は私を見て笑っている。

「どれも素だよ。小川に見せてなかっただけ。」
その発言を微妙に傷つく私はちょっとおかしいと思う。
「俺も小川がこんなに硬くなるとは知らなかった。」
「うるさいなぁ・・・」
意地の悪い笑みに、私はそっぽを向いた。

音楽が変わる。軽快なリズムで、どこかで聞いたことがある気がしたが名前は思い出せない。
「・・・光、」
名前を呼ばれたのは一年ぶりだった。驚いて柳を見ると、柳は優しく微笑んでいた。
「さっきの返事はOKととっていいのかな?」
どうしようもなくドキドキしている自分が無性に悔しくなった。
いつも軽口を言い合っているのに。いつも遠慮なく笑い合っているのに。
その顔は反則だ。

「・・・・都合よく解釈して。」
もう柳の顔を見れなくて、そっぽを向いていると押し殺すような柳の笑い声が聞こえた。
あぁ、むかつく。

「笑うなー。」
「光ちゃん、お顔が赤いですよ。」
「からかうなー!」
睨みつけるが、柳はにやにや笑うばかりだった。

「・・・・俺、今すっごい嬉しいかも。」
「・・・かも?」
私が怪訝に見ると、柳は笑った。
「いや、嬉しい。」
しばらくお互い沈黙し、校庭を眺めていた。

「光、」
そう呼ばないで欲しい。心臓がもたない。
抗議したくても、嬉しそうに私を見て笑う彼には何も言えなかった。
鼓動が音楽のリズムに合わせるように速い。
握った手は汗ばんできて、とても熱い。

とても嬉しくて、でもそれを言葉に出来なくて。
私は彼の手を握り返すと、彼は嬉しそうに私にキスした。


ポルカ






(顔を赤くする君の姿が無性に愛しくて)





























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